サステナビリティ 人財への取り組み

健康経営 Health management

関連する17ゴール

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 10.人や国の不平等をなくそう

健康経営 Health management

健康宣言

ウイングアーク1st株式会社
代表取締役 社長執行役員CEO
田中 潤

ウイングアーク1stグループは、当社のVisionである「Empower Data, Innovate the Business, Shape the Future.」を実現するためには、最も大切な資産である社員のパフォーマンスが非常に重要だと考えています。

社員のパフォーマンス最大化のためには、心と体の健康は最も優先すべきものです。

当社は社員の健康を維持向上する事を一番に考え、心身ともに最高のコンディションで業務にあたることができるよう様々なサポートをする企業を目指します。

「ウイングアーク1st健康白書」を2023年7月に制作しました。
当社の健康に対する姿勢や取り組みをまとめております。

健康経営推進体制

当社では、経営トップが健康経営責任者、人事・組織文化担当役員が健康経営推進責任者となり、重要な企業戦略として健康経営を推進しています。
また健康経営の専属組織であるWellness推進室を設置し、ウエルネスリーダーと連携しながら、健康経営の施策を企画・推進し、社員1人ひとりへの浸透を図っています。
また健康保険組合(関東ITソフトウェア健康保険組合)とも密な連携を図りながら、コラボヘルスを積極的に推進しています。

健康経営推進体制図

ウイングアーク1stの健康経営戦略

ウイングアーク1st株式会社
執行役員(人材・組織文化&サステナビリティ担当)兼 Wellness推進室長
吉田 善幸

当社では、多様な働き方を推奨する中で100%リモートワークを推進しています。自律的に働くことを自己管理しつつ、顔が直接見えない中で社員同士が円滑かつ自由闊達なコミュニケーションを図りながら業務を推進し、最大のパフォーマンスを発揮していくことが求められています。

そのため、健康づくりを全社、職場毎、個人毎の施策階層で推進・浸透させていくことで社員一人ひとりの心と体を整えていくとともに、働きやすい職場環境作り、ワークライフバランスの充実を図ることで働く幸せとワークエンゲージメントの向上に繋げていきます。それらによって、全社的なプレゼンティーズムやアブセンティーズムの損失を減らしていくことを目指しています。

ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ 取り組みの積極的な社外発信を行い、ノウハウの共有

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ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ

ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ 取り組みの積極的な社外発信を行い、ノウハウの共有

健康経営推進コンセプト(軸となる考え方)

当社では健康経営の推進において5つのコンセプトを設定しています。
あらゆる取組みの企画・推進において、このコンセプトをステークホルダー間で共通し、軸のぶれない健康経営を推進しています。

①コミュニケーションを基盤とした「楽しく取り組める」健康づくり
心理的安全性の担保された職場環境を形成していくために、カジュアルなコミュニケーションを促進することを重視しています。そのため、全ての施策において社員同士のコミュニケーションを生み出す視点を盛り込んでいます。その結果、楽しいから参加する、仕事以外のことで社員と話す機会があるから参加する、という動機に繋がっています。
②自社製品を活用した「主体性を生み出す」健康づくり
施策を行う際は、データ可視化、チャットによるコミュニケーションなど自社製品の活用や掛け合わせを積極的に行っています。自社製品への理解を深めたり、新しい活用方法を模索したりするきっかけにもなっており、施策を詳細化する社員、施策に参加する社員双方に主体性が生まれています。
③ボトムアップ×トップダウンによる「本気度を感じる」健康づくり
様々な部門や全国のオフィスからメンバー構成されるウエルネスリーダーが集まるWellness委員会では、健康に関する情報共有をはじめ、各施策の推進についてユニークなディスカッションやアイデア出しが行われています。ボトムアップで決まった施策実施の際には、経営役員が積極的に参加してメンバーに参加を促すなど、トップダウンも組み合わせて全社で施策を動かしています。
④社外との交流を通じた「レベルアップする」健康づくり
施策の検討・推進においては、全て自社で考えきるのではなく、健康経営の専門家や他の推進企業との意見交換を積極的に行っています。自社の取組みや考えに対する反応や、他の良いアイデアやノウハウをもらうことで、常にレベルアップを図っています。またこれから健康経営に取組む企業に対するノウハウ提供も行うことで、常に自社の取組みを見直すきっかけとしています。
⑤「全社を巻き込む」健康づくり
上記の①~④を通じて、全社員に響く健康経営へと進化を遂げています。全ての施策においてKPIを設定し、月次・年次でモニタリングを行い、数値変化を踏まえた対策検討をタイムリーに推進しており、非常に高い施策参加率を生み出しています。

健康投資施策の詳細

  • PDF 施策詳細 ①全社的な健康増進
  • PDF 施策詳細 ②重症化予防
  • PDF 施策詳細 ③多様な働き方へのチャレンジ

健康経営の取り組みによる効果

生活習慣の改善に取り組んだ結果、問診回答における運動・食事・睡眠・飲酒・喫煙の全項目で改善がみられ、その中でも特に運動習慣者比率、喫煙率が大きく改善しました。
そして、直近1年間でライフスタイルスコアが改善した群はプレゼンティーズム損失割合が2.05%改善した一方で、ライフスタイルスコアが悪化した群はプレゼンティーズム損失割合が0.45%増加する結果となりました。

指標 数値の理解 実績
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
【運動】
1週間に2回、1回当たり30分以上の運動を実施している人の割合(40歳以上で集計)
高いほどGood - 21.4% 26.9% 32.9%
【食習慣】
就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある人の割合(40歳以上で集計)
高いほどBad - 38.5% 18.0% 16.4%
【睡眠習慣】
睡眠で休養が十分とれている人の割合(40歳以上で集計)
高いほどGood - 55.4% 70.3% 71.2%
【飲酒習慣】
飲酒頻度が時々または毎日かつ飲酒日の1日当たりの飲酒量が清酒換算で2合以上の人の割合(40歳以上で集計)
高いほどBad - 21.8% 19.3% 17.0%
【喫煙習慣】
タバコを吸っている人の割合(40歳以上で集計)
高いほどBad - 21.1% 18.3% 14.4%

ライフスタイルスコアの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化(2020→2021)

ライフスタイルスコア プレゼンティーズム損失割合の変化 グラフ

また、個人と職場へのアプローチを通じてメンタルヘルスケア対策に取り組んだ結果、上司・同僚の支援や心理的安全性、職場の一体感などの職場環境が改善しました。
そして、職場環境が改善した群はワークエンゲージメントも改善した一方で、職場環境が悪化した群はワークエンゲージメントも低下しました。そして、ワークエンゲージメントが改善した群はプレゼンティーズム損失割合が1.56%改善した一方で、ワークエンゲージメントが悪化した群はプレゼンティーズム損失割合が1.82%増加する結果となりました。

指標 数値の理解 実績
2019年度 2020年度 2021年度
上司の支援の状況 高いほどGood 8.28点 8.68点 8.75点
同僚の支援の状況 高いほどGood 8.46点 8.60点 8.65点
個人の尊重(心理的安全性) 高いほどGood 2.68点 2.88点 2.92点
職場の一体感 高いほどGood 2.87点 2.97点 3.02点

職場環境の改善/悪化に伴うワークエンゲージメントの変化(2020→2021)

職場環境 ワークエンゲージメントの変化 グラフ

ワークエンゲージメントの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化(2020→2021)

ワークエンゲージメント プレゼンティーズム損失割合の変化 グラフ
PDF 成果レポート 取り組みの成果や目標数値とアンケート

健康経営の取組みの発信

当社は取り組みの内容や成果について積極的に発信を行い、社会全体で健康経営のノウハウを共有し、健康的に働ける社会づくりに貢献していきたいと考えています。
2021年度から2022年度においては、多様な機会で登壇等を行い、合計174の企業や大学生に対してノウハウ共有を図りました。

2021年度~2022年度登壇実績

2021.4.7 ワンコンパス社主催セミナー登壇 60社参加
2021.11.10 企業活力研究会登壇 14社参加
2021.11.26 関東ITS健保主催セミナー登壇 24社参加
2022.1.17 ワンコンパス社主催セミナー登壇 70社参加
2022.8.19 健康経営の学生研究 大学生企業訪問 6大学21名参加

健康経営の評価

上記の取組みの結果、経済産業省と東京証券取引所が共同で東京証券取引所の上場会社の中から「健康経営」に優れた企業を選定する「健康経営銘柄2023」に選定されました。当社が「健康経営銘柄」に選定されるのは今回が初となります。

また、経済産業省と日本健康会議が顕彰する「健康経営優良法人2023(大規模法人部門:ホワイト500)」として認定されました。昨年に続き、3年連続の認定となります。

スポーツ庁が推進する、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業「スポーツエールカンパニー2023」としても3年連続で認定されました。

さらには、フルリモートワーク下で8割以上の社員が参加し、新たなコミュニケーションを生み出した全社ウォーキングイベントが評価され、『月刊総務』主催「eコミュニケーショングランプリ」にてグランプリを受賞、『一般社団法人at Will Work』主催「WORK STORY AWARD 2021」にてテーマ部門賞(コミュニケーション、コラボレーション、チームビルディング)を受賞しました。

「健康経営銘柄2023」「健康経営優良法人2023(ホワイト500)」認定 「スポーツエールカンパニー2023」認定