サステナビリティ 人財への取り組み

健康経営 Health management

関連する17ゴール

  • 3.すべての人に健康と福祉を
  • 4.質の高い教育をみんなに
  • 5.ジェンダー平等を実現しよう
  • 8.働きがいも経済成長も
  • 10.人や国の不平等をなくそう

健康経営 Health management

健康宣言

ウイングアーク1st株式会社
代表取締役 社長執行役員CEO
田中 潤

ウイングアーク1stグループは、当社のVisionである「Empower Data, Innovate the Business, Shape the Future.」を実現するためには、最も大切な資産である社員のパフォーマンスが非常に重要だと考えています。

社員のパフォーマンス最大化のためには、心と体の健康は最も優先すべきものです。

当社は社員の健康を維持向上する事を一番に考え、心身ともに最高のコンディションで業務にあたることができるよう様々なサポートをする企業を目指します。

健康白書

「ウイングアーク1st健康白書」を2024年6月に更新しました。
当社の健康に対する姿勢や取り組みをまとめております。

健康経営推進体制

当社では、経営トップが健康経営責任者、人事・組織文化担当役員が健康経営推進責任者となり、重要な企業戦略として健康経営を推進しています。
また健康経営の専属組織であるWellness推進室を設置し、ウェルネスリーダーと連携しながら、健康経営の施策を企画・推進し、社員1人一人への浸透を図っています。
更に健康保険組合(関東ITソフトウェア健康保険組)とも密な連携を図りながら、コラボヘルスを積極的に推進しています。
社内では、企業文化創生部門のカルチャーコミッテイとのコラボ企画、社外においては、外部コンサルタントや管理栄養士の助言・協力をお願いしています。

<労働安全衛生・リスクマネジメント>
月に1回、産業医による職場巡視を実施しており、指摘事項は、衛生委員会を兼ねたWellness委員会で報告し、協議を行っています。
検討内容をオフィス管理部門に連携し、指摘箇所の早急な改善を図っています。ISO45001等については現在未導入のため、今後検討していきます。

健康経営推進体制図

ウイングアーク1stの健康経営戦略

ウイングアーク1st株式会社
執行役員(人財・組織文化&サステナビリティ担当)
吉田 善幸

当社では、多様な働き方を推奨する中で100%リモートワークを推進しています。自律的に働くことを自己管理しつつ、顔が直接見えない中で社員同士が円滑かつ自由闊達なコミュニケーションを図りながら業務を推進し、最大のパフォーマンスを発揮していくことが求められています。

そのため、健康づくりを全社、職場毎、個人毎の施策階層で推進・浸透させていくことで社員一人ひとりの心と体を整えていくとともに、働きやすい職場環境作り、ワークライフバランスの充実を図ることで働く幸せとワークエンゲージメントの向上に繋げていきます。それらによって、全社的なプレゼンティーズムやアブセンティーズムの損失を減らしていくことを目指しています。

ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ 取り組みの積極的な社外発信を行い、ノウハウの共有

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2024年9月更新

ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ

ウイングアーク1stの健康経営戦略マップ 取り組みの積極的な社外発信を行い、ノウハウの共有

健康経営推進コンセプト(軸となる考え方)

当社では健康経営の推進において5つのコンセプトを設定しています。
あらゆる取組みの企画・推進において、このコンセプトをステークホルダー間で共通し、軸のぶれない健康経営を推進しています。

①コミュニケーションを基盤とした「楽しく取り組める」健康づくり
心理的安全性の担保された職場環境を形成していくために、カジュアルなコミュニケーションを促進することを重視しています。そのため、全ての施策において社員同士のコミュニケーションを生み出す視点を盛り込んでいます。その結果、楽しいから参加する、仕事以外のことで社員と話す機会があるから参加する、という動機に繋がっています。
②自社製品を活用した「主体性を生み出す」健康づくり
施策を行う際は、データ可視化、チャットによるコミュニケーションなど自社製品の活用や掛け合わせを積極的に行っています。自社製品への理解を深めたり、新しい活用方法を模索したりするきっかけにもなっており、施策を詳細化する社員、施策に参加する社員双方に主体性が生まれています。
③ボトムアップ×トップダウンによる「本気度を感じる」健康づくり
様々な部門や全国のオフィスからメンバー構成されるウエルネスリーダーが集まるWellness委員会では、健康に関する情報共有をはじめ、各施策の推進についてユニークなディスカッションやアイデア出しが行われています。ボトムアップで決まった施策実施の際には、経営役員が積極的に参加してメンバーに参加を促すなど、トップダウンも組み合わせて全社で施策を動かしています。
④社外との交流を通じた「レベルアップする」健康づくり
施策の検討・推進においては、全て自社で考えきるのではなく、健康経営の専門家や他の推進企業との意見交換を積極的に行っています。自社の取組みや考えに対する反応や、他の良いアイデアやノウハウをもらうことで、常にレベルアップを図っています。またこれから健康経営に取組む企業に対するノウハウ提供も行うことで、常に自社の取組みを見直すきっかけとしています。
⑤「全社を巻き込む」健康づくり
上記の①~④を通じて、全社員に響く健康経営へと進化を遂げています。全ての施策においてKPIを設定し、月次・年次でモニタリングを行い、数値変化を踏まえた対策検討をタイムリーに推進しており、非常に高い施策参加率を生み出しています。

健康投資施策の詳細

  • PDF 施策詳細 ①全社的な健康増進
  • PDF 施策詳細 ②重症化予防
  • PDF 施策詳細 ③多様な働き方へのチャレンジ

健康経営の取り組みによる効果

生活習慣の改善に取り組んだ結果、問診回答における運動・食習慣・喫煙において改善が見られました。一方で、リモートワークに切り替えた2020年から数値が改善し続けていた「睡眠」において、2023年度は、数値が悪化したため、重点課題として、睡眠セミナーの開催や睡眠に関するアンケートの実施、保健師による面談等で対応を強化しています。

そして、直近1年間でライフスタイルスコアが改善した群は、プレゼンティーズム損失割合が1.01%改善した一方で、ライフスタイルスコアが悪化した群は、プレゼンティーズム損失割合が1.70%増加する結果となりました。

指標 数値の理解 実績
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
【運動習慣】
日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施している人の割合
高いほどGood 25.6% 25.9% 27.0% 30.9%
【食習慣】
就寝前の2 時間以内に夕食をとることが週に3 回以上ある人の割合
高いほどBad 19.0% 17.4% 18.4% 19.0%
【睡眠習慣】
睡眠で休養が十分とれている人の割合
高いほどGood 72.0% 73.8% 73.0% 68.2%
【飲酒習慣】
飲酒頻度が時々または毎日かつ飲酒日の1日当たりの飲酒量が清酒換算で2合以上の人の割合
高いほどBad 19.9% 16.9% 18.6% 16.5%
【喫煙習慣】
タバコを吸っている人の割合
高いほどBad 19.2% 15.9% 15.7% 12.6%

ライフスタイルスコアの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化

ライフスタイルスコアの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化グラフ

また、個人と職場へのアプローチを通じてメンタルヘルスケア施策に取り組んだ結果、上司・同僚の支援や職場の一体感などの職場環境が改善しました。
そして、職場環境が改善した群は、ワークエンゲージメントも改善した一方で、職場環境が悪化した群はワークエンゲージメントも低下しました。
そして、ワークエンゲージメントが改善した群はプレゼンティーズムの損失割合が改善した一方で、ワークエンゲージメントが悪化した群は、プレゼンティーズムの損失割合も悪化しました。

指標 数値の理解 実績
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
上司の支援の状況 高いほどGood 8.68点 8.75点 8.81点 8.92点
同僚の支援の状況 高いほどGood 8.60点 8.65点 8.78点 8.84点
個人の尊重(心理的安全性) 高いほどGood 2.88点 2.92点 2.91点 2.98点
職場の一体感 高いほどGood 2.97点 3.02点 3.03点 3.06点

職場環境の改善/悪化に伴うワークエンゲージメントの変化

職場環境の改善/悪化に伴うワークエンゲージメントの変化グラフ

ワークエンゲージメントの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化

ワークエンゲージメントの改善/悪化に伴うプレゼンティーズム損失割合の変化グラフ
PDF 成果レポート 取り組みの成果や目標数値とアンケート

健康経営の普及・拡大

当社は、『従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人』として、グループ会社全体や取引先、地域の関係企業、顧客、従業員の家族などに健康経営の考え方を普及・拡大していきたいと考えています。
2021年度以降、多様な機会でのセミナー登壇を行い、多数の企業や次世代を担う大学生に対してもノウハウ共有を図りました。また、様々なメディアを通しての発信も行いました。
更に、健康経営に取り組む企業が参画する研究会に入会し、情報交換を積極的に実施しています。
2023年3月には、健康経営について理解を深める場として、各社の健康経営担当者や保健師のメンバーで「Peach Pie」を設立しました。

発信 2021年度~2024年度 登壇・機関紙掲載実績

【セミナー登壇を通じた発信】
2021.4.7 ワンコンパス社主催セミナー登壇 60社参加
2021.11.26 関東ITS健保主催セミナー登壇 24社参加
2022.1.17 ワンコンパス社主催セミナー登壇 70社参加
2022.8.19 健康経営の学生研究 大学生企業訪問 6大学21名参加
2022.12.7 SDGS WEEK EXPO2022「産官学健康経営訪問プロジェクトの報告会」登壇
2023.1.18 ワンコンパス社主催セミナー登壇 120社参加
2023.4.26 エーテンラボ主催 禁煙推進メソッド登壇 101社参加115名参加
2023.5.24 PASONA主催セミナー「健康経営最前線」登壇 269社301名参加
2023.6.8 ビューティ&ウエルネス専門職大学 専任教授 新井卓二氏主催セミナー登壇 39名参加
2023.6.14 ワンコンパス社主催セミナー登壇 127社参加
2023.7.28 関東ITS健保主催セミナー登壇 30社59名参加
2023.11.2 UpdataNOW23「健康経営未来予想図」開催
2023.11.22 スマートバリュー主催「健康経営セッション」登壇 52名
2023.11.27 RenoBody「健康経営・ウェルビーング経営サポートウェビナー」登壇 45社46名参加
2024.2.20 新潟大学次世代健康経営共創講座登壇
2024.3.6 HPM地域活性化プロジェクト実行委員会 健康経営GO-FESTIVAL登壇 74名参加
2024.4.3 株式会社イブキ 健康経営セミナー登壇 140名参加
2024.6.12 株式会社リロクラブ 健康経営セミナー登壇 246名参加
2024.6.13 ワンコンパス社主催セミナー登壇 145社参加
【メディアを通じた発信】
2021.11.8 月刊 総務11月号掲載
2023.4.5 月刊 人事マネジメント4月号掲載
2023.7.11 旬刊 福利厚生7月上旬号掲載
2023.11.1 へるすあっぷ21 469号
【健康経営担当者の交流】
2021.9より 一般財団法人 企業活力研究所会員
2023.1より 社会的健康戦略研究所会員
2023.3 PeachPie設立
2023.6 健康経営アライアンス会員
2023.11 新潟大学次世代健康経営共創講座
Peach Pie設立
2023.3.29 Peach Pie設立

【他社への普及】

創業20周年となる2024年4⽉、全社リモートワーク体制の中、社員総会を実施。 ダイエットアドバイザーの資格を持つWellnessリーダー監修で、Wellnessリーダーによるストレッチ の時間も設けました。全役員・社員、国内外の⼦会社社員、来賓のお客様も含め、会場が⼀体となって実施 しました。

2023年10月に開催された当社のビジネスカ ンファレンス「updataNOW23」では、会場を2千歩以上歩いた方にスムージーの配布や自転車をこいで発電させるゲームなどの健康経営PRブースを設置、また、セミナーの幕間で視聴者向けにストレッチ動画を配信し、当社の健康施策を発信・体 験いただきました。

出向社員・派遣社員・業務委託もすべての健康施策に参加しており、派遣元の企業担当者とは、健康経営の普及と共に、社員の健康について、情報交換の場を設けています。

【健康経営推進ガイドライン】

健康経営の取り組みを社会全体に広めていく活動の一環として健康経営ガイドラインを制定しました

【人的資本に関する情報開示ガイドライン「ISO 30414」の認証を取得】

2024年1月31日付で人的資本に関する情報開示の国際的なガイドライン「ISO 30414」の認証を取得し、これに伴い「Human Capital Report」を公開しています。本認証取得は情報・通信業界では初となり、日本含めアジアで9社目の取得となります。戦略実現に向けた取り組みでは「健康経営」を取り上げています。

【運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)】

ウイングアーク1stが運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)事務局を担っており、2024年度は「運輸業界における健康経営を推進し、健康課題に対する解決策の実証実験を実施する。各社の取組事例、成果の発信により、健康経営優良法人の認定を目指し健康で安心・安全な業界の実現に貢献する」をテーマに活動しております。なお、「国土交通省 安全政策課」に活動状況をお伝えしたり、ご説明を頂いたり定期的に交流の場を設けています。

健康経営の評価

上記の取組みの結果、経済産業省と東京証券取引所が共同で東京証券取引所の上場会社の中から「健康経営」に優れた企業を選定する「健康経営銘柄2023」に選定されました。

また、経済産業省と日本健康会議が顕彰する「健康経営優良法人2024(大規模法人部門:ホワイト500)」として認定されました。
昨年に続き、4年連続の認定となります。

スポーツ庁が推進する、従業員の健康増進のためにスポーツの実施に向けた積極的な取り組みを行っている企業「スポーツエールカンパニー2024」としても4年連続で認定され、東京都スポーツ推進企業2023にも認定されました。

さらには、フルリモートワーク下で8割以上の社員が参加し、新たなコミュニケーションを生み出した全社ウォーキングイベントが評価され、『月刊総務』主催「eコミュニケーショングランプリ」にてグランプリを受賞、『一般社団法人at Will Work』主催「WORK STORY AWARD 2021」にてテーマ部門賞(コミュニケーション、コラボレーション、チームビルディング)を受賞しました。

「健康経営優良法人2024(ホワイト500)」認定 「スポーツエールカンパニー2024」認定