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ウイングアーク テクノロジーズ、企業データの活用範囲を飛躍的に広げる「StraForm-X」製品化

業務部門で使われている帳票=フォームをWebアプリケーション化するフォームアプリケーションサーバ

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社(以下、ウイングアーク テクノロジーズ、本社:東京都渋谷区 代表取締役社長 内野弘幸)は、Webブラウザを通じて広範囲にわたる企業データの入力、保存・再利用を容易にするフォームアプリケーションサーバ「StraForm-X(ストラフォームエックス)」(以下、STX)の製品供給を6月10日からビジネスパートナーを通じて開始することになりました。

フォームアプリケーションサーバとは、申請書や報告書などのフォームをHTML化し、Webブラウザからのデータの入力・送信を可能にするほか、入力項目の追加・削除などのダイナミックな動作をフォームにもたらします。また書式(フォーム)と入力データを別々に保管することで、フォームの項目名変更やデータそのものの集計・検索・加工を容易にする、新しいカテゴリのサーバ製品です。
ウイングアーク テクノロジーズでは、情報システムの基本機能である「入力」、「保存」、「出力」に対し、常にデータとフォームを対にする「FORM & DATA」の視点で捉えており、「STX」は、Webブラウザ経由でこの「入力」、「保存」、「出力」を強力にサポートします。
「STX」は、入力と参照のHTML、データ保管のXML(XMLフォーム/XMLデータ)、データ変換定義のXSLTを有機的に関連付けることができます。入力されたデータはXSLTで定義されたデータ属性に従ったXMLファイルとして蓄積されるので、Webブラウザに表示されるフォームの項目名を変更・追加したり、フォームのレイアウトを修正しても、データ構造に修正を加える必要はありません。これにより、業務要件に応じた柔軟なフォームの変更・修正作業が可能になります。
またXMLではデータサイズが定められない可変長の「文章型」データの入力、保存・再利用が可能になるので、企業データの活用範囲を飛躍的に広げることを最大の特長としています。「STX」はXMLとしては初めての業務に使える実用的なサーバ製品であることから、本製品の市場投入により、ウイングアーク テクノロジーズはXMLアプリケーションの新市場開拓に乗り出すことになります。
「STX」の基本構成は、フォームを設計するクライアントソフト「StraForm デザイナ」と、サーバソフトの「StraForm サーバ基本モジュール」です。「StraForm デザイナ」では、既存のHTMLファイルやWord、Excelなどを取り込んでGUIで入力フォームを設計できます。またフォーム内の入力項目の構造は付属の「XMLユーティリティ」で設計します。入力フォームとデータは「StraForm サーバ基本モジュール」上に保存され、エンドユーザーからの入力・参照要求に従ってWebブラウザにフォームを表示します。
「STX」の標準価格(税別)は、「StraForm デザイナ」が200,000円から、「StraForm サーバ基本モジュール」が600,000円からとなっており、初年度、300サーバ3億円の販売を目指します。

ウイングアーク テクノロジーズは、これまで情報システムの開発や業務の現場のニーズを吸い上げ、フォームとデータの「出力」、「保存」の部分で帳票やレポーティングのツールを提供してきました。しかしそれでもなお十分に対応できない領域があり、これを払拭することが大きな課題でした。具体的には、企業の業務部門ではIT化されていない業務が多く残されており、この課題をベンダーとして解決することが必要でした。
IT化されていない業務には、法改正や担当者の異動などにより、書類(フォーム)や承認プロセスの変更が頻発するという特徴があります。そこで従来より帳票出力分野でSuper Visual Formadeを提供していたウイングアーク テクノロジーズでは、フォームをデータの入力地点と位置付け、フォームの設計と変更・修正を容易にするフォームアプリケーションサーバの開発に取り組みました。この過程で、タグによって数値や項目名といった固定長のデータだけでなく、文章のような可変長のデータも自由に扱えるXMLに着目し、まったく新しい発想のもとで広範囲に及ぶ企業データの「入力」と「保存・再利用」を行う手法を具体化しました。それが「STX」です。

「STX」は、現場で使われている帳票、すなわちフォームをWebアプリケーション化する新しいカテゴリの製品です。具体的には、一度作成したフォームの項目を自由に変更・追加・削除したり、項目を増やせるほか、項目とデータを直接ひも付けして保存できるなど現場が求めるフォームのイメージをそのままシステムに反映させることができます。これにより業務部門では、Webブラウザを使ってフォームへの入力・閲覧・参照が可能になるほか、画面(フォーム)の変更・修正も容易になるので、変化の激しい業務要件に迅速に対応できます。また、紙のフォームを保管したり、検索する工数も大幅に削減され、コストや手間が大幅に削減されます。
また、フォームとデータを分離させ、データをXMLファイルで蓄積することで、既存の業務システムと連携させるといった後処理も簡単に実現できます。これにより、Webブラウザのフォームを通じての情報共有のほか、既存の基幹システムや業務システムへのデータ受け渡しが可能になることで、より効果的なデータ活用を実現できます。

<StraForm-Xについて>
□ 製品名:StraForm-X
□ 出荷日:2005年6月10日
□ 販 売:全国のビジネスパートナー経由
□ 価格(税別):
・ StraForm デザイナ 200,000円から
・ StraForm サーバ基本モジュール 600,000円から
□ 主な機能
◆ StraForm デザイナ
StraFormデザイナは、Microsoft WordやMicrosoft Excel、画像データ、そして、Super Visual Formadeで作成した帳票を取り込み、自動的にHTML化するツールです。既存のフォーム以外に、新規でHTMLを作成することもできます。
またフォームをHTML化するだけでなく、IMEの自動起動や半角英数字の入力、カレンダコントロールの起動など、エンドユーザーの入力負荷を軽減し、使い勝手を向上させるUI開発ツールとして利用することもできます。
既存フォームの取り込みや、入力動作の追加はウイザード形式で設定できるため、開発工数が大幅に削減されるのはもちろん、エンドユーザー自身によるフォーム開発も可能です。
<基本機能>
・ HTMLファイルやWord、Excelなどを取り込み
・ SVF設計した.frmファイルの取り込み※オプション製品StraForm SVF帳票読込(6月10日同時発売)
・ ウイザード形式によるフォーム入力動作の追加
・ 入力データの出力形式をXMLユーティリティで容易に定義
・ サーバ設定ツールによる容易なアプリケーション配置を実現

◆ StraForm サーバ基本モジュール
StraForm サーバ基本モジュールは、J2EEサーバ上で動作し、StraForm デザイナで開発されたフォーム情報を格納・一覧表示します。またエンドユーザーのWebブラウザからのリクエストに応じてフォームを表示したり、データを格納したり、フォーム項目をダイナミックに追加・削除するなどの機能を提供します。
<基本機能>
入力用/参照用フォームの表示
・ Webブラウザ上でのフォームの一覧表示
・ フォームの検索/結果表示
・ データの受信
・ 添付ファイルの受信
・ 簡易印刷機能(クライアントでHTMLを作成するとき、A4やB5など紙の大きさを指定できる機能)
クライアント部で設計したフォームのスタイルシート、DTD、JSPファイル、HTMLファイルを保存
・ エンドユーザーがフォームから入力した文字、数値などのデータをXML形式で保存
・ 拡張ポイント(Extension Point)にJSPでプログラムを記述し、任意の機能を追加可能

□ 動作環境
◆ StraForm デザイナ
OS:Windows XP Professional、Windows2000
対応ブラウザ:Internet Explorer

◆ StraForm サーバ基本モジュール
OS:Windows2003/Windows 2000 Server、RedHat Enterprise 3.0(※2005年夏出荷予定)
JDK:1.4
アプリケーション・サーバ:Tomcat、IBM WebSphere
対応ブラウザ:Internet Explorer

<今後出荷予定の主なオプション製品>
・ StraForm マスター参照(2005年夏出荷)
StraForm-Xで作成したフォームアプリケーションを通じ、既存の人事マスターや商品マスターなどのデータを抽出、表示するためのオプションです。
・ StraForm チームフロー(2005年夏出荷予定)
StraForm-Xで作成したフォームアプリケーションの承認ルートや印影を設定するオプションです。
・ StraForm 複合ドキュメント(2005年秋出荷予定)
StraForm-Xで設定した複数のXMLデータを、1つのフォーム上から呼び出して新しいフォームを作るためのオプションです。
・ StraForm セキュリティ(2005年秋出荷予定)
StraForm-Xのデータを暗号化するためのオプションです。データの保護とセキュリティの向上を実現します。
・ StraForm データトランジット(2005年秋出荷予定)
StraForm-Xに蓄積されたXMLデータを、既存システムに連携させるためのオプションです。ERPやカスタムアプリケーションなどとの連携が可能です。
・ StraForm 集計検索(2005年秋出荷予定)
StraForm-Xに蓄積されたXMLデータをDr.Sumに連携させるオプションです。検索エンジンにDr.Sumを使うことで、高速な集計や分析が可能になります。
・ StraForm SVFコネクト(2005年冬出荷予定)
StraForm-XとSuper Visual Formadeを連携させるオプションです。StraForm-Xのフォームと入力したデータをSuper Visual Formadeに取り込むことで、正規の帳票印刷が可能になります。

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 広報担当 金子/小田嶋
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