ニュース News
製品情報

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュートとウイングアーク1stが、国際的な安全保障のサプライチェーンを見据えた、企業・業界間の安全なデータ流通とデータの真正性を検証する実証実験を開始

電子データの「発行元」と「改ざんの有無」を証明する「デジタルトラスト基盤」を共同構築

慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート
ウイングアーク1st株式会社

ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO:田中 潤、以下ウイングアーク)は、慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(所在地:東京都港区、以下KGRI)と、企業・業界の垣根を越えてデータを安全かつ信頼性を確保しながら流通させる国・法域を超えたデータの真正性や信頼性を確保する技術の検証に着手します。デジタルトラスト基盤の国際相互認証と運用を見据えた先進的な実証実験を10月27日(火)より開始します。
スクリーンショット 2026-10-27 11.29.04.png

■背景
近年、製造業や物流、エネルギーなどの産業分野では、企業単独でのデータ活用にとどまらず、安全保障を含むサプライチェーン全体でデータを連携・活用する動きが広がっています。しかし現在、標準的な国際企業間での文書のやり取りは、依然として紙ベースで行われており、国や企業をまたぐたびに、情報の確認・転記・承認・証明が繰り返され非効率です。 国を越えたビジネスを加速させ細密な企業間データのやり取りを実現するためには、デジタル化によるシームレスなデータ連携が必須となります。

今後、企業間でやり取りされるデータはさらに膨大となり、その処理は人手ではなくAIの活用が前提となります。AIがこれらのデータを即座かつ自動的に処理するためには、そのデータが「正しい」と証明できること、つまり「発行元が明確であること」「いつ発生したか証明できること」「改ざんされていないこと」が証明できる仕組みが不可欠です。

異なる国や企業、組織がAIを活用し、安全にデータを共有するためには、各国のデジタルトラスト基盤を安全につなぐ仕組みが求められます。両者は本取り組みを通じて、ウイングアークの「Trustee eシール」と「タイムスタンプ」をデジタルトラスト基盤とし、国際企業間で安全にデータ流通できる基盤を共同で開発・検証します。これにより、国をまたがる企業間で安心してデータを提供・利用し、AIによる自動化でグローバルビジネスをさらに加速できる環境の実現を目指します。

261021_Trustee_PR_diagram.jpg越境データ(点々と流通するデータ)の活用に向けたDFFT(※1)の実現
〜3層構造のアーキテクチャ、トラストサービス基盤を多国間でつなげる〜
出典:https://d-trust.sfc.wide.ad.jp/#g7

■実証実験の概要
本取組みでは、企業間で流通する電子データの信頼性を確保するための技術検証を行い、デジタルトラスト基盤の構築に必要な要件や実装方法を検討します。実証実験では、主に以下の観点から検証を進める予定です。 

1.電子データの真正性を確認する仕組みの検証 企業間で共有されるデータについて、作成元や提供元を確認し、電子データが改ざんされていないことを検証できる仕組みを検討します。
2.デジタルトラスト技術の電子データへの適用検証 電子署名、タイムスタンプ、eシールなどのデジタルトラスト技術を活用し、電子データの信頼性を確保するための技術的な有効性や運用上の課題を検証します。
3.企業間データ連携への適用可能性の検証 国のデジタルトラスト基盤および国同士のデジタルトラスト基盤を連携させ、 異なる企業・組織間で電子データを安全に流通させることを想定し、既存のデータ連携基盤との接続や技術要件を整理します。

■実証実験におけるウイングアークの役割と提供技術
ウイングアークは、企業の帳票・文書管理や電子データ活用を支援する製品・サービスを提供するとともに、電子データの信頼性を確保するデジタルトラスト領域の取り組みを進めています。ウイングアークが提供する「Trustee(トラスティ)」は、電子データの存在時刻や発行元、改ざんの有無などを証明するためのデジタルトラストサービスです。
今回の実証実験では、こうしたデジタルトラスト領域の技術や知見を生かし、電子データの真正性を担保するための技術検証に取り組みます。なお、本取り組みはデジタルトラスト事業を提供するサイバートラスト社と共に推進します。(※2)

■今後の展開

ウイングアークは、「デジタル帳票基盤」を軸に、企業間のプロトコルとして国際相互運用が実現できる仕組みの提供を目指します。 グローバルのビジネス環境において、電子データの信頼性を担保しながら安全に流通させ、AIを活用して迅速に処理することは、今後の企業競争力に直結します。当社は、あらゆる世界の標準規格に引き続き対応し、国内外のデジタルトラスト基盤をシームレスにつなぐことで、データ駆動型社会における新たな価値創出を支援し、日本企業のさらなる発展に寄与してまいります。


■慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュートについて
慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート(KGRI)は、2016年11月に設立された、学部・研究科の枠を越えた全学的な研究組織です。学問領域や国・地域を越えた学際的・国際的な連携研究を推進し、その成果を国内外に発信しています。40を超える研究センターやプロジェクトを通じて、基礎研究からグローバルな社会課題の解決に向けた研究まで幅広く展開しています。2022年からは、慶應義塾が掲げる「未来のコモンセンスをつくる研究大学」の実現に向け、大学全体の研究力強化を担う役割も推進。2024年度には、文部科学省の「J-PEAKS」事業を通じて4つのユニットを創設し、研究支援体制の整備と研究力向上に取り組んでいます。https://www.kgri.keio.ac.jp/about/index.html



(※1)DFFT(Data Free Flow with Trust:信頼性のある自由なデータ流通)とは、「プライバシーやセキュリティ、知的財産権に関する信頼を確保しながら、ビジネスや社会課題の解決に有益なデータが国境を意識することなく自由に行き来する、国際的に自由なデータ流通の促進を目指す」というコンセプトです。DFFTは、2019年1月にスイス・ジュネーブで開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)にて、安倍総理(当時)が提唱し、2019年6月のG20大阪サミットにおいて各国首脳からの支持を得て、首脳宣言に盛り込まれました。(出典:デジタル庁)

(※2)ウイングアーク1stとサイバートラスト、AI時代のデジタルトラスト基盤構築に向け協業
https://corp.wingarc.com/public/202603/news2957.html

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社
〒106-0032 東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー
TEL:03-5962-7300
お問い合わせフォーム

※本リリースに掲載する社名または製品名は、各社の商標または登録商標です。