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デジタルトラストサービス「Trustee」を提供開始  生成AIにより偽造・改ざんされる"無防備PDF"に対応した、日本最速1,000文書/1秒のタイムスタンプを開発

ウイングアーク1st株式会社

 ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO:田中 潤、以下ウイングアーク)は、生成AIの急速な進化を背景に、企業間取引における電子文書の信頼性担保を目的とし、デジタルトラストサービス(※2)「Trustee(トラスティ)」を2025826日(火)より提供開始します。
 具体的には、帳票・文書管理製品群における1,000文書/1秒の日本最速(※1)で低コストの「Trustee タイムスタンプ」を開発し、202588日(金)に総務省による認定(※3)を取得しました。価格は5/1スタンプ(税抜)(※4)以下となり、3年で1,000社の導入を目指します。

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■背景
 生成AI技術の進化により、企業間取引や政府機関間での電子文書(請求書、契約書、国税関連文書、知的関連文書など)の偽造・改ざんが容易となり、当社実施調査では、23.6%が「重要書類のAIによる改ざんに気づけない可能性があること」を懸念しています。(※5

 電子帳簿保存法の改正を契機に、文書の受領側でのタイムスタンプ付与が一般的となっており、この運用では文書の発行後から受領される間に、改ざんやなりすましのリスクを排除できない「無防備なPDF」の流通によってセキュリティホールが生じてしまいます。電子文書の発行者が付与するタイムスタンプにより、発行時点からの電子文書の存在証明と、その後の非改ざん証明の確保は可能となります。

 欧州では、犯罪組織や反社会的勢力による生成AIを悪用した偽装文書が深刻化しており、国による法規制への強化に繋がるなど危機感が高まっています。日本においても、今後のビジネスにおけるセキュリティ脅威のひとつとなっており、トラストサービス市場は、2030年頃には556億円規模(※6)に拡大すると見込まれています。

 ウイングアークは、これらの生成AI技術がもつ社会的なリスク背景を鑑み、約30年にわたりトップシェア(※7)の実績を持つ、帳票・文書管理製品群においてデジタルデータの安全性を確保するため、デジタルトラストサービスの新たな開発を決定しました。高速、低コストで文書の発行元でタイムスタンプを付与することで改ざんリスクをより低減させることを実現しています。

Trustee タイムスタンプ」の特長
・1,000文書/1秒を超えるリアルタイムな高速処理
独自のPDF解析技術や極限までシンプルな設計を実現することで秒間1,000文書を超える高速処理を実現しました。また、サーバーに不正侵入されたとしても不正なタイムスタンプ発行が不可能な仕組みを構築しています。(特許申請中)

・止まらない仕組みを支える、複数拠点・冗長化構成
定期メンテナンスやうるう秒の対応、また処理エラー時においても、タイムスタンプが押されない時間を作らない高可用性を実現しています。

・5円/1スタンプ(税抜)以下の低コスト
価格は5円/1スタンプ(税抜)以下となり利用量に応じてより安価なボリュームディスカウントが適応されます。

製品サイトURLhttps://www.wingarc.com/product/trustee/

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ウイングアークが提唱するデジタル帳票基盤

 

本発表にあたり、エンドースメントを頂戴しております。(50音順)

弊社は、ウイングアーク1st様との強固なパートナーシップを通じて、長年に渡りお客様の業務改革やDXを共に推進してまいりました。特に、電子帳簿保存法対応における両社ソリューションの親和性は高く、多くのお客様にご好評いただいております。
この度リリースされる新サービス「Trustee」は、ウイングアーク1st様の確固たる技術力と市場への深い洞察力が凝縮された、画期的なソリューションであると確信しております。特に、帳票生成の時点でタイムスタンプを付与することで、書類が作成された瞬間から原本性を担保するという革新的なアプローチは、電子文書の信頼性を根幹から高めるものです。
高い可用性を備えた「Trustee タイムスタンプ」と弊社のワークフローシステムが連携することによって、これまで以上に柔軟かつスピーディーな業務遂行を実現し、お客様の課題解決に貢献できることを心より期待しております。

株式会社エイトレッド
代表取締役社長 岡本 康広 様

この度、デジタルトラスト領域への新たな挑戦に賛同申し上げます。
Trustee
のリリース、誠におめでとうございます。
当社では、長年に渡り電子帳票プラットフォーム「invoiceAgent」を利用してきました。Trustee は帳票・文書管理ソリューションにおいて信憑性の高いデジタルデータの作成に大いなる貢献となる事を確信しております。帳票発行は時間との闘い。如何に効率よく発行するか、反面デジタルトラストの確保が重要となります。
Trustee
の持つタイムスタンプ技術と各種サービスとの連携展開もさらに向上することを期待しております。

クワザワホールディングス株式会社
管理本部副本部長 遠藤 裕揮 様

この度はデジタルトラストサービス「Trustee」のリリース、誠におめでとうございます。
当行は、invoiceAgentおよびデジタルトラストサービスを活用し、インボイス電子配信や電子帳簿保存法対応にて郵送費の削減や作業の効率化に取り組んでまいりました。当デジタルトラストサービスにより、更にサービスレベルが向上することを大変歓迎いたします。企業間の電子取引およびデータ保管を後押しするソリューションとなる事を願っております。


株式会社千葉興業銀行
デジタルイノベーション部 執行役員 デジタルイノベーション部長 堀内 俊和 様

NECは20年以上に及ぶ強固なパートナーシップを通じて、共同での市場開拓や技術共創を進め、深い信頼関係を構築してまいりました。
今回の新商材は、AI・デジタルトラスト時代が求める安全性・信頼性のニーズに応える画期的なサービスと確信しております。
お客さまの変革を成功へ導くNECの価値創造モデル「BluStellar」にウイングアーク1st様の新商材を活用し、お客様の更なるビジネス成長に貢献してまいります。

日本電気株式会社
Corporate SVP 源 和憲 様



(※1)既存製品の1,000倍の速度(当社調べ)
(※2)デジタルトラストとは、デジタル空間において、情報の担い手である個人や法人が本物であること、情報が改ざんされていないことを保証することです。
(※3)「Trustee タイムスタンプ」は令和3年度総務省告示第146号に係る認定時刻認証業務「ウイングアークタイムスタンプサービス」を使用しています。https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01cyber01_02000001_00245.html
(※4)利用量に応じてより安価なボリュームディスカウントが適応されます。
(※5)調査概要は以下の通りです 。

  • 調査名:電子文書やデータのセキュリティ調査
  • 調査対象:年間売上100億円以上の企業でタイムスタンプ関連業務に従事する担当者
  • 有効回答数:500名
  • 調査期間:2025年7月18日〜同年7月18日
  • 調査機関:ウイングアーク自社調査 (調査委託先:株式会社IDEATECH)
  • 調査方法:オンラインアンケート

生成AI技術の発展により、企業間取引で取り扱う電子文書に関して、23.6%が「重要書類のAIによる改ざんに気づけない可能性があること」を懸念 
「Q.生成AI技術の発展により、企業間取引で取り扱う電子文書に関して最も懸念することを教えてください。」(n=500)と質問したところ、「重要書類のAIによる改ざんに気づけない可能性があること」が23.6%、「取引先からの文書の真正性確認が困難になること」が22.4%、「巧妙な偽造文書の作成が容易になること」が20.4%という回答となりました。
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3割以上が、「取引先から文書が本物かどうか疑われた」経験あり
 「Q.過去3年間で、あなたのお勤め先において以下のような経験はありますか。(複数回答)」(n=500)と質問したところ、「取引先から文書が本物かどうか疑われた」が32.2%、「改ざんが疑われる事案があった」が29.6%、「受け取った文書が本物かどうか疑問に思った」が22.2%という回答となりました。 

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※6「トラストサービス検討ワーキンググループ」の最終取りまとめ概要[2]
※7)デロイトトーマツ ミック経済研究所株式会社発刊 ミックITリポート202411月号 「帳票設計・運用製品の市場動向 2024年度版」図表2-3-1 【運用】製品/サービスのベンダー別売上・シェア推移 2023年度実績

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社
〒106-0032 東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー
TEL:03-5962-7300
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