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トヨタ自動車東日本株式会社が、データ活用で「MotionBoard」を導入

管理帳票・分析業務のデジタル化により製造現場の紙による手書きの運用から脱却、DXを加速

ウイングアーク1st株式会社

 ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO:田中 潤、以下ウイングアーク1st)は、トヨタ自動車東日本株式会社(以下 トヨタ自動車東日本)が管理帳票・分析業務のデジタル化にBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことをお知らせします。 

車体研鑽部工数比較ボード_マスク処理.png
工程内における各部門の工数を可視化 
会議室でボードを見ているお三方の写真.jpg

■背景 
 トヨタ自動車東日本は、トヨタグループの中核を担う開発・生産拠点としてコンパクト車を中心としたトヨタ車の企画開発・生産を行っています。自動車の製造には組立や塗装など多くの工程があり、部位・工程ごとに満たすべき基準値の適合を数千種類の帳票で管理していますが、その多くが紙による手書きで行われていたため、業務負荷が課題となり効率化が求められていました。また、塗装品質管理のため、塗装段階で発色の差異がないようにセンサーによって発色計測データを取得し基準値との合否測定を行っていますが、測色結果のグラフ化や傾向分析は手作業で行っていたため時間がかかっていました。そこで、紙による手書きの運用の改善および作業の効率化を検討し、データ可視化のツールとしてMotionBoardを導入しました。 

導入した主なポイントは以下です。
・基準値を超えたら異常をアラート通知する機能 
・チャート軸のスケール変更にあわせた動的なグラフ表現などの優れた可視化機能 
・製造現場の作業者でも使える操作性の高さ

■導入効果
 トヨタ自動車東日本は、2016年に「MotionBoard」を導入し、「i-Reporter」(シムトップス社)との連携によって製造工程の管理帳票のデジタル化をはかり、データの可視化と生産性向上を実現しました。
 MotionBoard Cloud導入当初の利用者は5名ほどでしたが、全社への展開を機にオンプレミス版のMotionBoardに移行、2024年2月現在は約700名が利用しています。定期的な勉強会の開催や使い方教育動画を作成するなど改善活動に意欲的なトヨタ自動車東日本の文化も後押ししMotionBoardの普及が進んでいます。
 管理帳票業務においては、i-Reporterのタブレット入力やBluetoothによる測定器との連携機能により入力業務を大幅に効率化、MotionBoardとの連携によりグラフ図の描画とデータの異常傾向のアラート表示までの自動化をはかりました。また、確実な測色管理により不良の兆候をとらえ設備を調整することで、製品のバラツキの発生を抑制でき、塗装品質向上に役立っています。
 全社への展開後は、「生産管理版」と呼ばれる生産計画と実績管理にMotionBoardが活用され、基幹システムや生産設備のデータを連携、これまで紙で掲示されていた情報が現場に配置された大型モニターへと投影されています。管理者が必要なデータをすぐに確認できる環境が整い、リアルタイムな生産情報の把握により稼働率の向上や生産性向上につながりました。
 また、製造現場のみならず、出勤簿システムデータをMotionBoardと連携させた残業や年休取得率の見える化や、プリンターの印刷枚数の見える化など、Excelによる管理業務を軽減し業務効率化やペーパーレス化にも活用されています。

■事例紹介 
https://www.wingarc.com/product/usecase/1033.html

■トヨタ自動車東日本株式会社について 
設 立 :2012年 
所在地 :宮城県黒川郡大衡村 
事業概要:トヨタグループの中核を担う開発・生産拠点としてコンパクト車を中心としたトヨタ車の企画開発・生産を行っている 
https://www.toyota-ej.co.jp/

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