新年のご挨拶

　あけましておめでとうございます。

　昨年は、国際的な流れの中で、改めてデータの価値を感じ、データの価値を考えた１年でもありました。
デジタル経済において「プラットフォーマー」と呼ばれ、生活のインフラともなりつつあるGAFA（ガーファ）のデータ独占をめぐる論争が象徴的です。
社会や経済に圧倒的なパワーをもつがゆえに、データの使い方による脅威がクローズアップされ、危険視されたことから各国による規制への動きとなりました。

　一方で、日本の経済を振り返ると、生産年齢人口の減少に歯止めがかからず、国民所得においては低迷している現実があります。個人に付加される能力、人的資本が世界基準で高いと言われる人々ですら、です。

　日本の産業においては、一人勝ちの時代は終わり、エコシステムを作り上げ、仕組みを変えていくことに勝算がある、と考えています。過去は競合と位置付けていたとしても、デジタル・ディスラプションにより大きく環境が変わります。それぞれの企業の強みを共有しあい統合し、新しい価値を創造していくことが、世界の潮流にのみこまれない経済価値を生み出す、と思っています。
　その流れの中で、"データ"と"テクノロジー"は欠かせない要素となるでしょう。

　私たちも、昨年は資本提携を強化してまいりました。強みを惜しみなく活用する覚悟をもった企業と提携することで、"データ"と"テクノロジー"を活かした新たな価値を生み出すためです。

　2020年は新たな資産やデータをどう活かしていくか、に注力します。
そのために、人のポテンシャルを最大化する新サービス「DEJIREN（デジレン）」も提供します。働くことに対して人がクリエイティビティを発揮し、自分の意思で決定することが当たり前となる時代、「最高に働きやすい環境」を作るための道具となります。

ITインフラも５Gが加速し、環境整備がデジタル経済の後押しをすることでしょう。
時代の変わり目となる2020年。心を新たに取り組んでいく所存です。

本年も変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。