宮崎のブランドポーク「まるみ豚」を生産・販売する協同ファームがBIダッシュボード「MotionBoard Cloud」を採用
ウイングアーク1st株式会社
ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:内野弘幸)は、宮崎のブランドポーク「まるみ豚」を生産・販売する有限会社協同ファームが「MotionBoard Cloud」を採用したことをお知らせします。
協同ファームは、クラウド型のシステム開発(salesforce)や各種クラウドサービスを提供している株式会社システムフォレスト(本社:熊本県人吉市 代表取締役:富山孝治)と共同で、豚舎の「給水量」「餌の供給量」「集糞・浄化槽の稼動状況」「温度・湿度・CO2」をリアルタイム可視化し、異常の際には従業員のスマートフォンにアラートを通知する、IoT を活用した養豚のスマート化を推進しています。
【協同ファームについて】
尾鈴山の雄大な自然に囲まれた宮崎県川南町で養豚場を営む協同ファームは、この地に湧く豊富な天然水を活用し、1968年に養豚事業を開始しました。2009年には宮崎を代表するブランドポーク「まるみ豚」を誕生させ、注目されています。
【導入背景】
協同ファームにおいて、各豚舎には自動給水器や自動給餌器、スクレッパー方式の自動除糞装置などの設備が導入されていますが、各設備の老朽化が進み、水道管からの水漏れ、除糞装置のケーブルの切断、排水管の詰まりなどの故障やトラブルが日常的に起こっていました。従業員はその度に補修や後始末などの予定外の作業に追われることに加え、夜間に発生すると半日近くも設備のトラブルが放置されたままでした。朝豚舎に行ってみると水道管が破裂して、あたり一面が水浸しになり、その横で子豚が震えていたこともありました。この課題を解決するために目を付けたのが、IoTのアプローチです。
【導入効果】
協同ファームがIoTの実証実験を進めるにあたり、各豚舎の要所にセンサーを配備してモニタリングすることにしたのは、「給水量」「餌の供給量」「集糞・浄化槽の稼動状況」「温度・湿度・CO2」の大きく4種類のデータです。これらのデータはBluetoothなどでいったんゲートウェイに集められ、さらにソラコム社のクラウドアダプタサービスである「SORACOMFunnel」を経由して「MotionBoard Cloud」に集約され、ほぼリアルタイムに可視化されます。
さらにビジネス版LINEの「LINE WORKS」とも連携し、あらかじめ設定されたしきい値を超える異常が起きた際は、すぐに全従業員のスマートフォンにアラート通知が送信されるようになっています。また、「MotionBoard Cloud」に集められたデータは毎日1回のサイクルで「AWS(Amazon Web Services)」のデータウェアハウスである「Amazon Redshift」に自動転送され、今後長期間の時間軸で行う分析に役立てるために蓄積されます。このIoTシステムの中核を「MotionBoard Cloud」が担っています。
協同ファームの現場では豚舎内の設備とスマートフォンが直結しているかのような感覚で、ダッシュボードで状況を確認したりアラートを受け取ったりできるレスポンスの良さを感じており、今回開発したIoTシステムの使い勝手は好評です。
「MotionBoard Cloud」によって各設備の稼働状況が可視化されたことは、現場の作業そのものを変えつつあります。例えば、給水量が可視化されたことで養豚場全体の水の流れを把握し、異常発生時に迅速に対応することが可能となり、実際に水道管の水漏れを早期に発見することができました。
また、ダッシュボード上で給水量の変化を時系列で見ているうちに、一日の中での豚の活動パターンが推測できるようになるなど、新たな気づきも生まれています。
集糞装置の稼働状況が可視化されたことは、豚舎内を常に清潔な状態に保つと同時に、従業員の負担を軽減することができるようになりました。結果として、畜産業の働き方改革を推進し、本来もっと多くの手をかけるべき豚の健康管理や体重管理などの肥育業務にシフトできています。また、温度・湿度・CO2を常に監視することで、こまめに換気量を調整し、豚に最適な環境を提供することが可能になりました。
<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
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