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株式会社クレストが、「Dr.Sum EA」と「SVF」の組み合わせで、オフコン環境の段階的なオープン化に成功

~オフコンはそのまま活かしつつ、新たに情報系システムを構築~

ウイングアーク1st株式会社

 ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:内野弘幸)は、愛知県小牧市を拠点に養鶏・養豚事業を展開する株式会社クレストが、オフコンはそのまま活かしつつ、BI・データ活用ソリューション「Dr.Sum EA」と帳票基盤ソリューション「SVF」を組み合わせて、オフコン環境の段階的なオープン化に成功したことをお知らせします。

【クレストについて】
 食品メーカーであるクレストグループは、大正8年に愛知県小牧市で採卵養鶏業を創業して以来、鶏卵ならびに豚肉の生産・製造・販売を主体事業としています。朝産まれたての原料卵から食品としての「たまご」へ商品化する鶏卵自動選別包装施設(Grading and Packing Center、略してGPセンター)を千葉県、愛知県、兵庫県、岡山県に保有し、年間6万トンのたまごを市場に出荷しています。出荷先は、首都圏、中京圏、関西圏のスーパーなど大手量販店を中心としており、商品の売れ行き状況を分析しながら売り場作りの提案を行っています。

【導入の背景】
 生活協同組合から地場スーパーまで、日々多様な量販店と取引を行っているクレストでは、食品を卸すだけではなく、量販店から分析のためのデータ提供を求められています。これらは、基幹システムであるオフコンに元となる情報が蓄積されているものの、容易に抽出できる状況ではありませんでした。オフコンのデータベースは正規化されておらず、得意先マスタに帳合先(販売を仲介する業者)情報や取引先の店舗情報が混在している状況であるため、帳合先別や取引先別の集計を行うために業務部門が手作業でデータ加工を行う必要がありました。一方で、データベースを正規化するためには、オープン系の仕組みに切り替える必要がありましたが、オフコンが担っている業務は生命線である出荷業務であるため、システム停止が出荷業務に大きな影響を与えるリスクを抱えていました。同社では、こうした背景のもと、オフコン自体のデータ構造やプログラムロジックは修正せず、オフコンの外側で正規化データベースを作る決断をしました。

【導入の効果(Dr.Sum EA)】
 まず、現行データを「Dr.Sum EA」に移行する過程で、業務が必要とする項目とそうでない項目の仕分けなど、正規化データベースの構築に向けた現状仕様の調査にも役立ちました。さらに、「Dr.Sum EA」の導入後は、経営に対する営業報告業務の迅速化だけではなく、営業個々人が手作業で作成していた取引先提出レポートの自動作成を実現するなど、営業現場の「仕組み化」に貢献しています。日々行っている相場の状況チェックも、現場で定量的に行うことができるようになりました。

【導入の効果(SVF)】
 また、オフコンの外側で正規化されたデータベース環境が整ったことが、出荷業務を「仕組み化」するきっかけとなりました。
 「Dr.Sum EA」の導入を機に正規化データベースを構築したものの、基幹業務である「出荷」を支えるオフコンが容量オーバーでいつ動かなくなるかわからないという事業継続上のリスクを依然として抱えたままでした。
 このリスクが顕在化する前に、出荷伝票出力に必要な出荷指示データをオフコンからではなく、新しく構築したデータベースから取り出す方式へ移行し、出荷業務システムをオフコンの外側で再構築しました。この出荷業務システムの出荷指示帳票を出力する仕組みとして採用されたのが「SVF」でした。
 これにより、仮にオフコンが停止しても、一定のあいだ出荷業務を継続できる環境を実現し、また、60種類以上あった出荷指示帳票を5種類程度に標準化することに成功しました。
 「SVF」を中心とした新しい出荷業務システムは2012年から運用を開始していますが、現在安定稼動しており、一回も停止していません。

 このように、「Dr.Sum EA」と「SVF」を組み合わせることにより、改変できなくなったオフコンを活かしながら、基幹業務の事業継続性を担保することに成功しています。

<管理本部 システムグループ 執行役員部長 高野 由則様のコメント>
「全社のあらゆる集計業務でDr.Sum EAを使っています。課題になっていた取引先に提出する各種レポートを業務現場が手作業で作ることはなくなり、レポート作成が効率化できました。時間で言うと格段に縮まりました。わずか数分です。また、売上単価推移、相場価格と小売価格の比較分析などの売上報告レポートを社長から欲しいと言われたときに即座に提出できるようになりました。Dr.Sum EAがないととてもできないことです」

<管理本部 システムグループ 加藤 耕基様のコメント>
「それまで現場担当者が帳票出力プログラムを自作していたため、帳票デザインを現場担当者が簡単に行うことができるSVFを採用しました」

■事例紹介
http://www.wingarc.com/product/usecase/120.html

<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-1  渋谷インフォスタワー
TEL:03-5962-7300  FAX:03-5962-7301

<本件に関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社 広報担当 山本・高橋
TEL:03-5962-7300  FAX:03-5962-7301

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