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年頭所感

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社
代表取締役社長 内野 弘幸

新年 明けましておめでとうございます。

 ITを活用したビジネス展開が活性化する今日、企業はIT投資に見合う、明確な結果や価値を見出すことができる製品を選択する傾向にあります。米国のサブプライムローン問題による経済不安は、海外で事業展開する日本企業や日本市場にも少なからず影響が懸念されます。また、本年より施行される日本版SOX法に向けて、各社は内部統制に対する取り組みを進めています。その結果、企業は情報開示や社会的責任について改めて考え、またIT投資に対しても不確定なものに対しては目をむけない適切さを見極めるシビアな目を備えています。これはITベンダーまたSI企業にとっても、真の価値を問われる機会であると言えます。

 業務とITが密接な関わりが必要とされる2008年、ウイングアーク テクノロジーズは、情報システムと業務の接点となるデータのINPUT/OUTPUTの場面で、IT部門と利用部門間のインターフェイスをやさしく分かりやすくするシステム基盤を構築支援できるよう、単なるプロダクトアウトではない、価値あるソフトウエア製品とサービスを提供してまいります。

 具体的には、単なるミドルウエアではなく1つのサービスとして、既存のシステム資産を活かしつつ柔軟性と拡張性を備えた帳票システムを構築できる「帳票SOA」というコンセプトを2005年より提唱してまいりました。昨年は、これを具現化するものとして、基幹を支える情報システムの出力基盤として、コスト削減とリスクマネジメントの双方に対する導入メリットや投資効果をもたらす「出力HUB」構想に取り組んでまいりました。
 また、一方でIT化の事業計画を効率的また適切なコストで実現するため、企業はBPOやSaaSを利用する傾向が強まっています。帳票運用の分野から業務システムの効率化を捉え、アウトソーシングを必要とする大手企業の部門様から中堅中小の企業様が検討するSaaSに対して、これまで通りの帳票運用を実現していくためのソリューションとして「帳票SaaS(TM)」を本格的に提供開始いたしました。今年は、国内の主要SaaSベンダーと連携をはかり、協力体制をさらに深め市場の要望に対応してまいります。
 これらの幅広い帳票運用環境の提供によって、業務の用途、規模、ビジネスのスピードにあわせて、基幹システムに必要な大規模な帳票出力から、身近な帳票出力ニーズに至るまで、企業様のニーズに柔軟に対応できるソフトウエアとサービスを提供いたします。

 もうひとつの大きな動きとして、昨年はBIが大きな脚光を浴びた一年でした。ERP導入や内部統制への対応により企業のIT基盤が整ってくると、システムに貯められた情報の活用が必要になります。昨年は大手ベンダーがここに注目し、BI市場において大きな動きがありましたが、今年はより一層BIに注目が集まり、更に大きなうねりが予想されます。
 データ活用ソリューション「Dr.Sum EA」は、日本市場において業務現場の声に応える、分かりやすいデータ活用ツールとして、これまで情報活用に対する要求に対応してまいりました。他のBIツールと比べ、Dr.Sum EAは利用部門に根ざした情報加工・レポーティングツールとして位置づけられます。業務の効率化を引き上げるための分かりやすいツールとして、裾野の広い業務の現場にDr.Sum EAの市場があり、そこに新たな価値を提供してまいります。

「お客様にあわせて、価値あるソフトウエアを育てます」

 ウイングアーク テクノロジーズは、常にお客様の運用負荷の軽減、また業務改善と生産性向上につながるプロダクトとサービスを一体に考え提供しつづけてまいります。パートナー企業各社とともに業務改善につながるソリューションを提供するとともに、今年は、優秀な国産ソフトウエアの海外進出をはかるMIJSコンソーシアム(※注)との連携をはかりながら、アジアやヨーロッパに向けての海外展開を進めてまいります。そして、日本ならではの文化を反映し、業務にもっとも近い「帳票」という視点から、経営を支える情報システムに貢献できる価値あるソフトウエアならびにさまざまなサービスを提供してまいります。

※MIJSコンソーシアム(メイド・イン・ジャパン・ソフトウェア・コンソーシアム)
ウイングアーク テクノロジーズはMIJSコンソーシアムの参加企業です。2006年8月、国産中堅ソフトウエアベンダー13社によって発足(現在の参加企業24社、2007年11月末日現在)、ビジネスに対するITの顧客満足度に応えるため、市場で求められるソフトウエアの製品間連携によるシステム基盤を構築し、国内・海外に向けて「日本のソフトウエア」に対する優秀性の認知向上、市場におけるビジネス基盤の強化をはかります。

ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 広報担当 小田嶋
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