ウイングアーク、運用面の機能を拡充した「Report Director Enterprise ver.2.2」出荷
基幹帳票システムのセンター集中管理、統合運用管理システムとの連携を実現
あわせて導入支援体制を固めサポートのレガシーマイグレーション関連への対応強化次年度RDEの販売目標は、前年比250%を目指す
ウイングアーク テクノロジーズ株式会社
ウイングアーク テクノロジーズ株式会社(以下ウイングアーク テクノロジーズ、本社:東京都渋谷区 代表取締役社長 内野弘幸)は、帳票統合スプールサーバの最新バージョン「Report Director Enterprise ver.2.2」(以下RDE v2.2)を12月1日から出荷することになりましたので、お知らせいたします。
「RDE v2.2」を出荷するにあたり、導入支援体制を固めサポートのレガシーマイグレーション関連への対応強化をはかるとともに、レガシーマイグレーションを推進また検討する企業、また5,000サーバに及ぶ導入実績のある「Report Director」(以下RD、注1)採用企業を対象に営業展開します。「RDE v2.2」の標準価格(税込み)は315万円、販売目標は年間で前年比250%にあたる380サーバの受注を目指します。
「RDE」は、クライアントサーバシステムのWeb化や基幹のHOSTシステムからオープン系システムに移行する際に発生する大規模帳票出力ソリューションです。企業の拠点に散在するプリントサーバを解消し、すべての印刷環境を集中化することができます。帳票文書はRDE独自のRDBにスプールされ、ブラウザベースで拠点バッチ配信や遠隔からプリンタや文書の管理が行えます。また、マルチプラットフォーム対応により、固有のOSや特定のプリンタに依存することなく、既存のシステム資産を活かして企業の多様な帳票印刷を高速かつオープンに、さらに統合化できる唯一のソリューションです。
現行の「RDE」は、すでに大手上場企業をはじめ、製造業、金融、物流などの基幹システムに150サーバ導入(2004年9月末)され、当初の販売目標100サーバに対して50%増の実績となっています。次年度は年間を通じて380サーバの導入を目指し、今後の市場拡大に向け、「RDE v.2.2」のリリースを期に、レガシーマイグレーション関連への導入支援・技術サポートの対応強化を実施します。
運用イメージ
RDEを導入する企業の多くは、基幹システムのオープン化にともないブラウザベースで中枢の帳票印刷環境を移行する運用を検討、センター集中管理をコンセプトとするRDEを評価し採用しました。これによって、クライアントサーバシステムで何十拠点にも分散してしまったプリンタサーバをなくし、拠点サーバに依存していた印刷システムのセンター集中化を実現しています。
さらに、拠点向けに配送する大量帳票に対しては、これまでホストプリンタで印刷・仕分け各拠点に配送する運用を行っていましたが、RDEの導入によってWebベースでの拠点へのバッチ帳票配信が実現でき、ホストプリンタの撤廃あるいはホストプリンタや配送にかかる運用コストを激減させることができています。
新版となる「RDE v2.2」では、レガシーマイグレーションの進展に伴い、企業ユーザから印刷環境の移行に関する引き合いが活発なことから、現行製品の導入ユーザや採用検討企業からの要望が強かったスプールデータの全文検索、統合管理システムとの連携など運用に合わせた管理機能の強化をはかり、これまで以上に企業に受け入れられやすい製品に仕上げています。
2.2リリースの大きなポイントは、以下の通りです。
● 文書管理の強化:大規模帳票のスプール文書から必要な帳票を全文検索で迅速に確認する。
● プリンタの運用管理:プリンタのステイタス(紙詰まりやペーパーエンド、カバーオープンなど稼働するプリンタの状態監視)
● 拠点のバッチ配信:障害時のリカバリー機能を強化。
● 監視ログの出力。
● ファイル出力:オプション機能としてスプールされている帳票文書をPDF化してダウンロードできる。
● バナー挿入:文書毎もしくはデータブレイク時任意のバナー用紙を挿入する。
RDEによる基幹帳票システムの集中管理では、実際に1日最大25万ページ規模の帳票出力にも耐用する処理能力や十数拠点・プリンタ台数が数百台規模の一括運用管理を行うなどの場面に採用されており、RDEは基幹システムと同様に帳票運用の中核におかれます。とくに、ミッションクリティカルな業務においては、クラスタ構成を取りながら運用できる製品です。
今回の新版でNECのWebSAM、日立製作所のJP1、日本IBMのTivoli等統合運用ミドルウエアと連携して処理結果や障害時のアラートを上位システムと連動することで、帳票運用を含む基幹のオープンシステム化が実現されることになります。
これにより、マイグレーションの分野では、今後の拡張性を見据え既存のCOBOL資産を活かしながらダウンサイジングするオープン化の要件と、日本IBMのホスト上に構成されるzLinuxによる再統合に向けたクリティカルな帳票出力の要件が多数あがっており、基幹システムの帳票運用の現実的な移行が加速しRDEの受注が大いに期待されます。
さらに、1997年にリリースしたクライアントサーバシステム向け帳票文書管理ソフトウエア Report Director(RD)は、これまで市場に5000サーバが導入されています。昨今の情報システムではWeb対応が重要な要件となっており、Webベースでの帳票運用を実現する「RDE」への移行が強く見込まれるため、今後、「RD」採用企業を対象に積極的に「RDE」の営業展開をはかってまいります。
製品名称: 「Report Director Enterprise ver.2.2」
RDE2.2の出荷開始: 04年12月1日より
製品価格: Report Director Enterprise 1サーバ/1CPU ライセンス 3,150,000円。
※ 追加CPUライセンス:1CPU毎に1,575,000円、最大8CPU 14,175,000円まで。
RDE導入支援サービス: 630,000円。
(すべて税込み価格表示)
・Report Director Enterprise稼働環境は以下のとおりです。
UNIX版/Linux版 サーバ環境: Solaris 8(SPARC)、9(SPARC)、 AIX5L、 HP-UX11i(v1:PA-RISC、v2:Itanium2)、Red Hat Enterprise Linux AS3.0(x86互換、32bit)、Red Hat Enterprise Linux AS2.1(x86互換、32bit)
Windows版 サーバ環境: Windows(R)2000 Server、Advanced Server※、Windows(R) Server 2003 Standard Edition、Windows(R) Server 2003 Enterprise Edition(32bit)※
※Windows(R)2000,2003での詳細については、ウイングアークテクノロジーズまで問い合わせください。
Java環境: JDK 1.3.1および1.4.2 ※JavaVMは32bitのみ
※ Report Director Enterpriseは、同サーバソフトウエア、管理者のための環境設定、一般 ユーザが利用するためのUtilityとSVF for Java Printで構成されます。で構成されます。
■クライアント環境
Windows(R)XP Professional(32bit)、 Windows(R)2000 Professional
Internet Explorer5.5 SP2および6.0
Java Plug-in 1.3.1および1.4.2
※詳細は、ウイングアークテクノロジーズにお問い合わせください。
注1:Report Director(RD)ver.6.3について
「Report Director」は、クライアントサーバシステムの環境において 帳票開発ツール「Super Visual Formade」で作成された帳票をノンプログラミングで出力運用管理するためのサーバソフトウエアです。
ホスト環境で行われていたスプーラ制御をWindows環境で実現する機能を提供しますので、基幹業務の帳票処理をクライアントサーバシステム上で行うことができます。具体的には、基幹業務で使用されている多彩な帳票データをスプールして再印刷や大量分散印刷、綿密なジョブ管理、セキュリティ、課金ログ、電子保存など、帳票データに関するすべての帳票処理を一括して集中管理します。各種プリンタとの出力デバイスに対応し、接続されるプリンタ群のステイタスを常時監視するとともに、プリンタ異常の通知やリカバリーの制御が行え、混在する他機種のプリンタ資産を活かした効率的な運用を可能にします。
1997年リリース製品。
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ウイングアーク テクノロジーズ株式会社 広報担当 金子
TEL:03-5766-2833 FAX:03-5766-2835
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